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赤福濱田会長辞任
20071102234321
先月中旬に発覚した、伊勢名物「赤福」の偽装問題。伊勢神宮内宮前の本店はもとより、京阪神・名古屋の各デパート、駅や空港などの売店からも商品が消えてはや3週間となった。

責任者追及の声が日に日に高まるなか、30年以上もの長きにわたり赤福のトップに君臨していた濱田益嗣会長が、昨日記者会見を開き、10月末日付けで赤福の会長職ならびに兼任していた各団体の役職を辞したことを表明した。

江戸時代以来地元の老舗を切り盛りしてきた家に生まれた濱田会長は、40年近くにわたり経営者として、赤福の事業拡大に努めたことで知られる。

たとえば、かつては三重県伊勢市周辺でしか買うことのできなかった赤福餅を、大阪や名古屋、果ては関西空港でも買えるようにしたのは彼の功績である。また、伊勢観光の不振を打開すべく、社運をかけて内宮前の本店近くに「おかげ横丁」なる観光客向け商店街を建設し、一大観光スポットに育てあげた仕掛け人も彼であった。

このほか地元においては、本業にとどまらず経済界や行政分野にも強い影響力を持つ「地域のドン」的存在であったことでも知られている。

たとえばこの5月、伊勢商工会議所会頭の職にあった濱田氏は、来る2013年の式年遷宮に伴う観光客増加に備え、伊勢市内を走るJR参宮線(多気―鳥羽)を廃線にし、伊勢市駅と車両基地の跡地に観光客向けの駐車場を建設することを提案した。実際のところ、伊勢市周辺ではJRより近鉄の利用者が多いのだが、一方でJRを日常の足として利用する市民も少なくないため、この発言が各方面に波紋を呼んだのは記憶に新しいところである。

記者会見で濱田会長は、今後の赤福の再建策として「売り切れるがしょっちゅう出ることもあるぐらいの小さな赤福から再出発しなくてはならない」と、事業縮小の可能性を示唆した。これが現実のものになれば、近い将来、昔は大阪駅でも京都駅でも赤福餅を買えたんだよと子供に昔語りをする時代が来るのかもしれない。

これまでのように京阪神や名古屋で手軽に赤福を買うことができなくなるとしたら、いささか残念な話である。

しかし、ここで少し視点を変えてみるとあることに気付くはずである。
「本来伊勢の名物である赤福を京阪神や名古屋でいつでも好きな時に食べたい」という考えが、そもそも消費者のエゴとも見られ得るのではないだろうか。
もちろん売れ残りの赤福を餡と餅に分けて再利用したり、冷凍した売れ残り商品を解凍して再出荷したりという不正行為で消費者を欺いた赤福関係者の罪は重い。
だがその一方で、我々消費者も、本来伊勢の名物でしかも日持ちも長くない商品を大阪や名古屋で当たり前に買えるということがそもそもおかしな話であること(一連の報道で広く知られるようになったが、実際は大阪・名古屋にも工場がある)、大量に商品を作ればその分売れ残りも発生するが、それらがどう処理されるのかといったことに対して批判的な目を向ける必要があったように感じられる。

ここまで今回の一連の騒動に思うところを書き綴ってみたが、赤福ファンの私としては、再び安全かつ美味しい赤福餅を味わえる日がくるよう祈るばかりだ。関係者一同の猛省と奮起に期待したいものである。

【写真】赤福本店(三重県伊勢市)8月11日撮影

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