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さらば大学生活・さらばローカル線
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というわけで昨日限りで17年間にも及んだモラトリアムが終わってしまいました。今日を挟んで明日からは社会人というまた新たな旅が始まります。

さてさて、昨日は我が大学生活最後の日だったわけですが、同時に日本国内の3つのローカル鉄道も最後の日を迎えました。

・くりはら田園鉄道(宮城)
石越~細倉マインパーク間
現在の栗原市にあった細倉鉱山の鉱石を貨物列車で運び出すため、および地域住民の交通の便をはかるために大正年間に開業。

鉱山の閉山後は、地域住民の輸送の他、鉱山を利用した観光施設・細倉マインパークへの観光客の足としての役割が期待されたが、数々の合理化策にもかかわらず客足の落ち込みを食い止めることができずに廃線。

ちなみに、途中東北新幹線の下をくぐり抜ける区間があるが、乗換駅はついに設置されなかった。乗換駅が建設されていれば状況が変わっていた可能性もあるだけに、惜しまれる。

惜しまれるといえば、この路線は映画の舞台になったことがある。1989年公開の「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」で、寅さんが自殺志願の男と出くわした現場は栗原電鉄(のちのくりはら田園鉄道)だった。ササニシキの水田の中、赤とクリームのローカル電車がコトコト走る光景が山田洋次監督の映画魂を刺激したのだろう。今回の廃線を目の当たりにして、監督もさぞお嘆きのことだろうと思う。

・鹿島鉄道(茨城)
石岡~鉾田間
もともと常磐線と鹿島神宮を結ぶ参拝客輸送路線として建設されたものの、昭和初期に鹿島灘沿いの町・鉾田まで完成したところで工事がストップし目的を果たせず。

その後
・自動車の普及により利用者がピーク時より少なくなった。団地の開発で一度は少し持ち直したかに見えたが、依然赤字のままだった。

・親会社の関東鉄道の経営がつくばエクスプレス開業で悪化し、鹿島鉄道への融資ができなくなった。

・自衛隊百里基地への燃料輸送がトラックに切り替えられたこと。
以上の三点が原因で廃止の方針が発表された。

これに対し、地元住民の一部、特に通学の高校生を中心に反対運動が盛り上がったが、残念ながら熱意は実らず廃線という結末を迎えた。

この鉄道には2月中旬に乗る機会があったが、戦前~昭和20年代に製造されたレトロな車両が霞ヶ浦湖畔を走るという風景は日本映画の中から飛び出してきたかのような古き良き日本の風景だった。廃止が近づき、全国から鉄道ファンの来訪が増え、たまにトラブルも起こっていたという。
しかし鉾田駅や石岡駅の駅員さんはじめ鉄道員の皆さんは、無用なトラブルに真剣を尖らせつつも、遠方からの客を暖かく迎えてくれた。鉾田駅の駅員さんに至っては改札で列車の出迎えと見送りをしておられた。

また、鉾田駅では地元住民の有志の方々が、観光ガイドと特産の人参を配るとともに、お茶の接待をしてくださった。彼女たちからのもてなしに胸が熱くなるとともに、人情の舞台ともいうべき風情あるローカル線の消滅を心から惜しんだものである。

・西鉄宮地岳線(福岡)貝塚~津屋崎間(廃止は西鉄新宮~津屋崎間)
福岡市と福津市を結んでいた大手私鉄のローカル線。沿線は大都市近郊という一見集客が見込める地域だったが、福岡市中心部へ行くには途中で別の鉄道に乗り換えざるを得なかったため、距離の割に運賃が高くついた。このため乗り換えなしで移動できる車に客が流れたというわけだ。廃止後は西鉄が都心直通のバス路線を開設するらしい。

この路線については、各方面がもう少し活性化策を試みれば生き延びた可能性もあるのにと思われてならない。沿線に大都市があることもそうだが、他の鉄道やバス路線との乗り継ぎ割引の充実、貝塚で連絡する福岡市営地下鉄との直通運転…などやろうと思えばいろいろできたわけである。

そもそも昔は宮地岳線と福岡市内線という同じ会社(西鉄)の電車で福津市から福岡市中心部まで行けたのに、福岡市内線(路面電車)の生まれ変わりというべき地下鉄は西鉄ではなく市の管轄になってしまった。この結果、利用者はスピードアップの影で実質的な値上げを強いられたわけである。こうした「利便性向上の影にあった不便」が、この玄界灘沿いの電車の運命を決めてしまったのだろうか…

写真1 鹿島鉄道石岡駅の駅名標

写真2 鹿島鉄道鉾田駅の名物だったたい焼き
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