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山田洋次と鉄道
世の中には「鉄道が好き」というと「冴えないオタクの趣味」、「ダサい」といった先入観で捉えてしまう人が一部にいたりする。

しかし、よくよく考えてみると、鉄道というものは実は多様な形で楽しむことができる対象である。ある者は旅するための手段としての鉄道を愛して紀行文を書き、またある者は風景の中に生きる鉄道に愛着を持ってそれを絵画や写真にして残そうとする。さらに言えば、鉄道が織り成す「出会いと別れ」は歌謡曲でもJ-POPでもいい絵になるし、鉄道とともに発展した味である駅弁は食通の間で人気で、デパートやスーパーの駅弁大会はいつも大盛況である。こうした状況を考慮すれば、実は日本人の過半数が何らかの形で「鉄道好き」の範疇に入るのではないだろうかとさえ思う。

そのためか、日本の文化界を背負って立つ人物の中にも鉄道好きと見られる人が結構多く見られるようだ。ロングランを続ける人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」においてやけに詳しい鉄道関係の描写をしている秋本治氏や「タモリ倶楽部」でしばしば「鉄道ファン」を話題にするタモリもそうだが、先日最新作の「武士の一分」(キムタク主演)を送り出した山田洋次監督もその一人であろう。

最近少し時間が出来て、映画のDVDやビデオをいろいろ借りる機会があった。その中で山田監督が関わった作品としては、「砂の器」(1974年)と「男はつらいよ 寅次郎紅の花」(1995年)が挙げられる。山田監督は前者では脚本、後者では監督兼脚本を務めている。

前者では、現在ほど航空機の利用が一般的ではなかったためか、主人公の刑事が東京から秋田や島根まで移動する際にいつも列車を使っている。事件の舞台が全国に広がったということを効果的に表現するためか、駅の情景や列車の走行シーンが作中の随所に挿入されている点が印象に残った。昔の列車に興味がある人はストーリーそっちのけで画面に見入ってしまうかもしれません。ちなみに原作者の松本清張氏も、「砂の器」で殺人事件の現場を電車の車庫に設定したり、「点と線」という時刻表トリックが使われたサスペンス物を発表するなど、鉄道に対する愛着が強い人だったように思われます。

後者では、まず、冒頭のシーンが岡山県の山奥のひなびた駅で撮影されている。次に、駅ではなく車両に目を移すと、寅さんの甥(吉岡秀隆)のガールフレンドを演じた後藤久美子が上京するシーンで新幹線が、寅さんが神戸の菅原市場(震災で最大の被害を受けた地区の一つ)の祭りを訪れたシーンでJR西日本の電車がそれぞれ登場した。
さらに吉岡秀隆演じる寅さんの甥は「岡山から乗った列車が西鹿児島行きの特急だった。」と話していた。事実、1995年当時は東京や大阪から鹿児島まで一昼夜をかけて走る特急列車が存在したのである。

ちなみに、前者はあくまでサスペンス物です。数年前SMAPの中居のドラマを見た人なら分かるでしょうが、犯人とその父親、および継父の悲しい過去は涙なしに見ることはできませんでした。

後者は、震災やオウムの事件で暗い世相の中日々を送っていた当時の日本国民に元気と笑いを与えてくれた喜劇作品です。喜劇作品であるが故に、震災とその後の復興活動が綺麗事のようにしか書かれなかったというところに疑問を感じましたが、失恋した吉岡秀隆の思い切った?行動の数々とそれを励ます寅さん(渥美清)・リリー(浅丘ルリ子)の姿についつい感情移入してしまいました。

結局、何だかんだ言って日本人は世界的に見ても鉄道好きな民族なんでしょうかね。鉄道マニアと称する人種のみならず、広く一般大衆の間で鉄道抜きには存在し得ない映画や流行歌が支持されているといった点はある意味特筆すべきことだろう。映画のみならず、鉄道と深く関係する流行歌についても調べてみたらいろいろ新たな発見があるだろうと思うが、それはまたの機会にするつもり。

お知らせ このページは間もなく5000アクセスを迎えます。(ちなみに只今4901アクセス。)5000を踏まれた方には素敵なご褒美があるかもしれません。ちなみに以前2000・3000を踏んだ人には長野の土産をプレゼントしました。今度は東京かヨーロッパかカタールか愛媛か熊本か…まだ未定です。

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